家づくりに自己資金はいくら必要か

家づくりのヒント
https://s-housingdata.com/wp-content/uploads/2021/06/女性疑問.jpg

家づくりにはとてもお金がかかるのは知っているけど、ローンを借り入れるにしても自己資金はどれくらい用意しておけば良いの?

https://s-housingdata.com/wp-content/uploads/2021/06/男性疑問.jpg

家づくりのための自己資金はあればあるだけ良いのはわかるけど、自己資金がないと家は建てられないの?

家づくりを計画する際に予算計画はとても重要です。家づくりで予算計画をするにあたり重要なポイントとなるのが自己資金です。なぜなら家づくりを考えはじめた初期の段階でまず考えるのが自己資金をいくら用意できるのかということだからです。

しかし、ほとんどの方が家づくりを始めておこなうため、どれくらいの金額の自己資金があれば家づくりを始められるのか、という事を多くの方が心配されるのではないでしょうか。

https://s-housingdata.com/wp-content/uploads/2021/06/男性説明.jpg

自己資金のことは、家づくりする多くの方が悩みを抱える問題です。しかし、しっかりと家づくりにおける自己資金についての考え方を知っていれば悩む必要はありません。

結論から先にいってしまうと自己資金はいくらでも良いといえます。自己資金が無いからマイホームをあきらめると考えている方もいるかもしれませんが、自己資金は出せる範囲で問題ありません。もちろん自己資金はあるに越した事はないのですが、重要なのは家づくりに関する資金計画をしっかりと立てるという事です。資金計画がしっかりと立っていれば極端な話、自己資金がゼロであっても家づくりを成功させる事は可能といえます。

しかし自己資金がゼロということは、その分多くのローンを借り入れをするということになります。そのリスクは十分に理解しておく必要があります。ローンを借り入れるということは、借り入れた金額に対して利子がつきますが自己資金を用意できれば、その分を借り入れなくて済むので、自己資金分の利子を支払わなくて済むということです。

この記事では、家づくりをする多くの方が悩まれる自己資金についての考え方や、自己資金ありの場合となしの場合のシミュレーションなど、家づくりにおける自己資金についてわかりやくすお伝えします。皆さんの家づくりの参考にして下さい。

この記事でわかること

自己資金についての考え方
自己資金によっておこる住宅ローンの返済額の差
自己資金の使い方

自己資金についての考え方

よく住宅ローンについて書かれている雑誌やインターネットの記事などには、自己資金は最低でも家づくりの総額の2割必要などと書かれています。もちろん自己資金をしっかり作り、家づくりの総額の2割、またはそれ以上を補うことが出来れば良いのですが無理をして、そこまで自己資金を作る必要もないという考え方もあります。

例えば自己資金を貯めるために10年かかると考えた場合、その10年間の生活には毎月賃貸料金がかかります。であれば自己資金がなくても早く家を建て、その10年間分の賃貸料金をローンの返済にあてるという考え方も出来ます。

また現在は住宅ローンの金利は、超低金利でかなり低く設定されています。自己資金を貯めている間に金利の上昇も考えられなくはありません。つまり自己資金を少なめにし、住宅ローンを借り入れる事で手元に現金として残しておくという考え方もあります。

この先の金利は誰にもわからないため、下がっていく事も上がっていく事も考えられます。しかし現在の金利でも十分に低いといえるため、低い金利で借り入れ少しでも現金を持っておくというのも家づくりの選択肢の一つではあります。

そして、家づくりはタイミングがとても大切です。自己資金作りのために家づくりのタイミングの逃してしまうということもあります。

自己資金のシミュレーション

ここでは自己資金ありの場合と無しの場合で住宅ローンを借り入れした場合にどれくらいの差が生じるのはシミュレーションしてみます。

https://s-housingdata.com/wp-content/uploads/2021/06/男性説明.jpg

実際に自己資金ありと自己資金なしの場合のシミュレーションをすることで、住宅ローンへの影響がどれくらいあるのか見てみるとその差は歴然です。

仮に自己資金0円で3,500万円を借り入れ、返済期間35年で金利を1.5%の元利均等返済とした場合、月々のローン返済額は約10万7,000円となります。総返済額は約4,500万円で利息合計は約1000万円となります。

これを家づくりの際に望ましいとされている自己資金を家づくりの2割用意できたとして考えてみます。自己資金は3,500万円の2割の700万円となるので借り入れ額は2,800万円となります。返済期間・金利・返済条件は同様とした場合、月々のローン返済額は約8万5,000円となります。総返済額は約3,600万円で利息合計は約800万円となります。

これを自己資金なしの場合と比べると月々のローン返済額では2万2,000円の差額が生まれます。これは月に2万2,000円を生活費に充てられる、または貯金できるということになります。そして総返済額では約900万円もの差が生まれます。この900万円の差を大きいと考えるか、自己資金なしで家を建てるのであれば許容範囲とするのかは個々の考え方次第ですが、一般的に考えるとやはり自己資金はあるに越したことはないと言えるのではないでしょうか。

自己資金で気をつけるポイント

家づくりの際に自己資金について気をつけるべきポイントがあります。そのポイントの一つが「手元にいくら現金を残すのか」という事です。毎日生活をしていく中でお金は必ず必要となりますが、病気やケガをして働けなくなるということだって考えられますので、いざという時のためにしっかりと現金でお金を残しておく必要があります。

つまり自己資金を貯めたからといって、すべてを住宅ローンの頭金に回したり、諸経費に回りしたりしないほうが良いということです。

https://s-housingdata.com/wp-content/uploads/2021/06/男性説明.jpg

ある程度のお金を手元に残しておくことで、家づくりを終えた後も安心して生活を送ることができます。

手元にいくらお金を残しておけば安心出来るのかは、個人の生活レベルにもよりますが、最低でも毎月の手取り収入の6ヵ月〜12ヵ月分程度は現金として手元に残しておくと、いざという場合にもある程度対応が出来るのではないでしょうか。

そして新しく家を建てた場合に必要な引っ越し代や家具、家電の購入費などが50万〜100万円程度必要となるため、現金で支払えるようにしておく必要があります。手元にある現金をすべて家づくりに回すというのは大変危険という事です。

まとめ

現在の家づくりにおいて、ひと昔前の家づくりのように自己資金は必ず必要という訳ではなく、諸費用含めた全額を住宅ローンで組むこともできる時代になりました。最近では銀行だけでなく、フラット35でも10割融資をおこなっています。

しかし重要なポイントは、全額ローンできるから自己資金がなくても大丈夫という考え方ではなく、家づくりの予算計画をしっかりと立て計画性を持つということです。反対に自己資金がある程度あったとしても予算計画をしっかり立てなければ、家づくりを失敗してしまう可能性もあるという事です。

大切なのは自己資金にこだわることではなく、予算計画をしっかりとおこない十分にローン返済ができるようにしておくということです。ですから自己資金のある方も無い方も、家づくりをおこなう際には、自分に合った家づくりの予算計画をしっかり立てた上で家づくりをおこなって下さい。

そうすれば、きっと家づくりでお金に悩むことなく、素敵なマイホームを手に入れることができるはずです。


★おすすめPICK UP記事!★
⇒管理人がオススメする注文住宅コストダウンの方法!!
⇒家づくりで絶対にしてはダメなこと!!

スマイル

スマイル

住まいのトータルアドバイザー 元ハウスメーカー社員の経験をもとに住まいの情報を発信中! 住宅業界に身をおいていたから分かる【家づくりのためのポイント】をご紹介します。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP