積水ハウスとトヨタホームを比較する際に、両方の会社の特徴を知る必要があります。
双方の違いをしっかり比較することでそれぞれの特徴を把握することができるため、様々な角度から比較検討することがポイントとなります。
トヨタホームはトヨタ自動車の住宅部門として立ち上がりましたが、2003年に住宅専門会社として独立し、トヨタ自動車が培った自動車の技術を住宅に活かした住まいづくりを行うハウスメーカーです。
一方で積水ハウスも、積水化学工業株式会社の住宅部門を母体としていましたがその後、独立して出来たハウスメーカーであり、販売戸数は大手ハウスメーカーの中でトップの業界をリードするハウスメーカーのパイオニア的存在です。
トヨタホームが住まいを作るための素材に選んだのが、強くて耐久性のある鉄です。
工法は車づくりで鉄を知り尽くしたトヨタの技術を活かした鉄骨ラーメンユニット構造と鉄骨軸組工法です。
シンセシリーズには鉄骨ラーメン構造を採用し、エスパシオシリーズには鉄骨軸組構造を採用しています。
鉄骨軸組工法の特徴は、鉄にこだわりを持つトヨタホームが軸組工法を独自に進化させた「EST工法」を採用している点です。
そして鉄骨ラーメンユニット構造の特徴は、柱の太さが業界トップクラスの12.5cm角を採用している点と高い品質を実現するためにトヨタ生産方式によるシステム化された工場で住まいの85%を作り上げている点です。
鉄骨軸組工法・鉄骨ラーメンユニット構造ともに標準仕様で耐震等級3をクリアしているため地震に対しても安心できる住まいといえます。
一方、積水ハウスでは独自の「ユニバーサルフレーム・システム構法(軽量鉄骨)」「シャーウッド構法(木造軸組)」「βシステム構法(重量鉄骨)」を採用しています。
特に重量鉄骨柱勝ちラーメン構造によるβシステム構法は軽量鉄骨構造と重量鉄骨構造のメリットを併せ持ち、トヨタホーム同様、標準仕様で耐震等級3をクリアしているため地震に対しても安心できる住まいといえます。
またトヨタホームと積水ハウスの特徴を比較するのに、家と車の関係は切り離せません。
まず、トヨタホーム特徴はトヨタ自動車を母体としているからこそ、自動車の技術を最大限に活かした車と家の連携機能があります。
室内のHEMSからプラグインハイブリット車の充電状況や走行可能距離を確かめることもできます。車との連携は充電状況確認だけではなく、HEMSから遠隔で家からの電力を使ってエンジンをかけることなく、事前に車のエアコンを操作し空調を調整しておくことが可能です。
一方、積水ハウスは日産自動車と協力して、家と車が繋がったスマートハウスを提案しています。
積水ハウスの「グリーンファーストV2H(Vehicle to Home)」という家と車がつながる新しい生活スタイルは、家と車を繋ぐことによって太陽電池と燃料電池で電気を創る創エネと蓄電池に電気を貯める畜エネに電気自動車(日産リーフ)をプラスした4電池で住宅の光熱費と電気自動車の燃費をゼロにするシステムです。
トヨタホームのアフターサービスは、マイホームは一生ものであり、生涯安心して暮らし続けられる家をコンセプトに住まいと家族を生涯サポートする60年長期保証です。
雨水の侵入防止部分の初期保証は15年、外壁・床・屋根の初期保証は20年、基礎・構造体の初期保証は30年と部位によって保証期間が異なりますが、保証を延長することで各部位最長60年長期保証でサポートしてくれます。
一方、積水ハウスのアフターサービスは引渡し後20年の新築保証、20年を過ぎてもユートラスシステムにより10年ごとに保証の延長が可能(ユートラスシステムは有料)です。
ユートラスシステムは新築年数による制限はなく、建物が存在する限りいつでも延長保証を受けられます。また構造躯体と防水は20年保証(10年プラス10年延長) です。
トヨタホームと積水ハウスの2014年度の「戸建て販売戸数」「1棟単価」「1棟床面積」「坪単価」を比較すると以下のようになります。
トヨタホームと積水ハウスの比較 | ||||
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ハウスメーカー名 | 戸建て販売戸数 | 1棟単価 | 1棟床面積 | 坪単価 |
積水ハウス | 15,266棟 | 約3,566万円 | 約140.3m2 | 約84.1万円 |
トヨタホーム | 8495棟 | 約2,737万円 | 約124.6m2 | 約73.3万円 |
※住宅産業新聞より抜粋
積水ハウス、トヨタホーム両社ともに施主に満足がいく家づくりとアフターメンテナンスの充実、そして豊富なラインナップを取り揃えているハウスメーカーです。
坪単価では積水ハウスの方が少し高くなっています。この違いは使っている建材などによる違いもあるかと思いますが、コストパフォーマンスという点で考えると積水ハウスも決して高い坪単価ではないと言えるのではないでしょうか。
またトヨタホームも積水ハウスに比べると坪単価は少し安めですが、決して安い建材を使っているわけではありません。
積水ハウス、トヨタホーム両社の相見積もりをとることで、施工内容や価格などのより詳細な情報がわかるため、必ず相見積もりをとって比較検討することをおすすめします。
そしてその見積もりを比較・検討することで自分にあった住宅会社を迷うことなく見つけることが容易となります。
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