住宅ローンの繰り上げ返済とは?繰り上げ返済はしたほうが良い?

https://s-housingdata.com/wp-content/uploads/2021/06/女性疑問.jpg

住宅ローンってどうしても借金というイメージがあります。やっぱり早めに返済したほうが良いの?

https://s-housingdata.com/wp-content/uploads/2021/06/男性説明.jpg

住宅ローンの繰り上げ返済はできるのであればするに越したことはありません。しかし時と場合によっては焦って繰り上げ返済する必要はありません。住宅ローンの特徴と繰り上げ返済の意味を理解した上で考えてみましょう。

住宅ローンの繰り上げ返済とは、住宅ローン支払い中に当初の計画より前倒ししてローンを返済する事です。住宅ローンには金利がかかるため、借り入れ金額や返済期間に応じた利子を払わなければならないため、住宅ローンを繰り上げ返済する事が出来れば支払う利子を軽減する事が出来ます。

金融機関やローンの種類によって、繰り上げ返済に手数料がかからない場合から数万円かかる場合もあります。繰り上げ返済には2つの方式があります。いずれの方式も繰り上げ返済とは元金(残高)を減らすというものであり、その分利息が減ることになります。これが繰り上げ返済の効果です。

●返済期間は変えないで月々の返済額を軽減する「返済額軽減方式」
最終的な返済期間は住宅ローン借り入れ時に決めた期間と変わらずに月々の返済額を軽減します。

●月々の返済額は変えずに支払い期間を短くする「期間短縮方式」です。
期間短縮方式は元本を減らしてローンを引き直した結果としてローンの返済期間が減ってローン完済の期間が短くなります。

「返済額軽減方式」と「期間短縮方式」のどちらが良いのかは両方のメリット・デメリットをしっかり理解し目的によってどちらの繰り上げ返済の方法が自分にあっているのかを考えて上手く使い分けて下さい。繰り上げ返済を行う事で利息を減らす事が出来るので繰り上げ返済の効果はとても大きく、繰り上げ手数料の金額にもよりますが「支払う利子を軽減する」という点では次のような繰り上げ返済の方法が有利です。
●繰り上げ返済の方式は月々の返済額を変えずに返済期間を短くする方が良い。
●ある程度貯蓄が出来てから繰り上げ返済するより、少額でもよいのでコツコツと早めに繰り上げ返済を行う方が良い。

一般的には繰り上げ返済は「期間短縮方式」の方がトータルの利息の削減効果は大きいとされています。「期間短縮方式」は繰り上げ返済をすれば、期間を短くする事は出来ますが、いざお金に困ったときに、もう一度期間を長くする事は出来ません。負担軽減額だけを考えて「期間短縮型」を選んだ方が良いと言えないのが住宅ローンの悩ましい所でもあります。

一方で「返済額軽減方式」返済期間こそ短くならないものの、毎月の返済額が軽減されるので生活に余力が生まれます。その軽減された分を毎月積立貯蓄や積立投資などに回す事も出来ます。柔軟に繰り上げ返済が出来るという意味では「返済額軽減方式」で繰り上げ返済しながら、最終的に貯まったお金を一気に短縮してしまうという考え方もあります。ですから「期間短縮方式」と「返済額軽減方式」どちらが繰り上げ方式が良いのかという事は家計のペースで無理のない方式を選ぶ事が好ましいと言えます。

住宅ローンは条件にもよりますが、基本的に最初の10年間は住宅ローン控除が使える場合が多いため、最初の10年間はあまり無理をして繰り上げ返済をしなくても良いかと思います。10年を過ぎたあたりから繰り上げ返済を検討し、ローン借り入れから10年経過後から20年経過後の間が繰り上げ返済を実行するには良い時期だと思います。

まとめ

住宅ローンの繰り上げ返済は今後のライフプランとどう合わせて考えるのかという事が一番の重要なポイントになってきます。
ですから、住宅ローンの事だけでなく貯蓄をどのように貯めていくのかという資産形成と住宅ローンの事を同時に考えながらライフプラン上でお金は必要とするタイミングでは無理に繰り上げ返済をし過ぎないようにするなどをしっかりと考えて繰り上げ返済を行う事が重要です。

繰り上げ返済は早ければ早いほど利息が減っていく分良いのですが、繰り上げ返済をしなければという思いから、無理に繰り上げ返済をおこない家計や毎日の生活に影響を与えてしまっては意味がありません。繰り上げ返済にばかり追われるのではなく、自分のライフスタイルや将来のビジョンなど総合的に見て賢い返済計画を立てるようにしましょう。

スマイル

スマイル

住まいのトータルアドバイザー 元ハウスメーカー社員の経験をもとに住まいの情報を発信中! 住宅業界に身をおいていたから分かる【家づくりのためのポイント】をご紹介します。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP