家づくりのための住宅ローン「変動金利」と「固定金利」どちらがお得?

お金の話
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家を建てるために住宅ローンの借り入れを考えています。金利の低い変動金利にするのか、安定した金利の固定金利にするのかが一番の悩みです…。どちらの方がお得なの?

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住宅ローンを借り入れる場合、固定金利にするべきか、変動金利にするべきか、どのようなことをポイントに選べいいの?

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家を建てる際には多くの方が住宅ローンの借り入れをします。その際の一番の悩みが固定金利にするのか、変動金利にするのかということです。金利の低さだけにとらわれず、それぞれの特徴をしっかり理解しておくことが重要です。

多くの方が家を建てる際には住宅ローンを借り入れします。その時に多くの方が悩まれるのが金利タイプの選択です。それは金利タイプを「変動金利」にするのか「固定金利」にするのかという事です。「変動金利」か「固定金利」かで返済額や返済計画も変わってくるため、どちらの金利タイプが自分にとって合っているのかということを考えて住宅ローンの借り入れをする必要があります。

住宅ローンを借り入れる際には、どういった時に金利が上がり、どのような時にどのような返済額の変化があるのか見極めて金利タイプを選択する必要があります。各金利タイプの特徴やメリット・デメリットをしっかりと見極めて自分に合った金利タイプを選択することが大切です。

金利タイプは「変動金利」と「固定金利」の2つのタイプに分けられます。金利タイプを選ぶ際には「変動金利」と「固定金利」の違いや、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解しておく必要があります。

この記事では住宅ローンの金利の種類やそれぞれの特徴、メリット・デメリットなどについてわかりやすく説明します。多くの方が家を建てる際には住宅ローンを借り入れると思いますので、ぜひ家づくりの予算計画の参考にしてください。

この記事でわかること

住宅ローンの種類
変動金利のメリット・デメリット
固定金利のメリット・デメリット
金利選択の考え方
変動金利と固定金利の金利シミュレーション

住宅ローン金利の種類

住宅ローンを借り入れる時の悩みで最も多いのが金利タイプの選択です。金利タイプによって返済利息や返済期間が異なるのはもちろん、借入できる金額も変わってきます。よく言われるのが、どの金利タイプが一番得なのか?ということです。

この得というのが何を意味するのかにもよりますが、おそらく多くの人が金利を抑えて総返済額を少なくできるのはどの金利タイプなのかという意味で考えているのではないでしょうか。住宅ローンは借入金額も大きく返済期間も長いため金利の差で返済額に大きな違いが生まれてしまいます。

ですから少しでも返済額を減らしたいというのは誰しもが当然思うことです。しかしながら未来の金利の変動は誰にもわからないので、変動金利と固定金利のどちらが得をするのかという判断することは、ほぼ不可能といえます。

ですから、住宅ローンの金利タイプにはどのような種類のものがあるのかということをしっかり知っておき、どの金利タイプが自分に合っているのかという判断をすることがとても大切です。

変動金利

読んで字のごとく金利が変動するという事が最も大きな特徴です。金融情勢の変化に伴ってし、金利が変動するタイミングは1年に2回、6ヶ月ごとになります。なお金利上昇時の上げ幅は1.25倍までとなっています。

特徴としては固定金利に比べると金利が安く設定されおり金利が下降すれば、その分返済額も減ります。しかし金利が上がれば返済額が増えてしまう場合もあります。金利が上がるのか下がるかは未来のことであれ、誰にも予測はできません。

全期間固定金利

住宅ローン返済の最初から最後まで金利が変わらないという事が最大の特徴です。ですから35年でローンを組めば35年間金利が変わりません。代表的なものに住宅金融支援機構のフラット35があげられます。

5年固定金利

住宅ローンを借り入れ、最初の5年は金利が固定されています。6年目以降の金利はその時までわかりませんが、その時点での金利で固定金利か変動金利かを再度選ぶことができます。

10年固定金利

住宅ローンを借り入れ、最初の10年は金利が固定されています。11年目以降の金利はその時までわかりません。

5年固定金利も10年固定金利も固定金利期間を過ぎれば金利が変わる可能性があるため、固定金利期間が過ぎれば金利が上がってしまう可能性があるという点では、変動金利と同じと考える事も出来ます。全期間固定金利だけが金利が上がる心配がありません。

他にも5年固定、10年固定以外に3年固定や7年固定、15年固定、20年固定という種類もありますが基本的な考え方は同じですが、固定期間が長い方が金利が高くなります。

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ここ数年は超低金利といわれており、まだまだ低金利時代が続きそうです。そのためか住宅ローンを金利の低い変動金利で借り入れる方が一番多い傾向にあるようです。

変動金利のメリット・デメリット

変動金利のメリットはやはり金利の低さにあります。固定金利よりも金利が低く設定されているため、金利が上がらなければ返済額をおさえる事が出来ます。

デメリットは固定金利に比べると変動のリスクがあるため、借入出来る金額が低くなります。また将来的に金利が上昇するリスクがあるため、しっかりと返済計画を立てておかなければ、金利が上がってしまった場合に家計の負担となってしまう事があげられます。

固定金利のメリット・デメリット

金利が借り入れ時から上がらないため、毎月の返済額と総返済額が決まっているので返済計画が立てやすくなります。また市場の金利が上がってしまっても適用金利が変わらないため安心感があります。

変動金利に比べると固定金利の方が借入額が大きくなるのもメリットです。これは固定金利は返済額が固定されているため、変動金利に比べて返済されなくなるリスクが少ないと考えられているからです。

デメリットはやはり変動金利に比べると金利が高く、下降することがありません。そのため市場の金利が変わらなければ変動金利より返済額が多くなってしまう場合もあります。

変動金利・固定金利の支払いの差

変動金利と固定金利では実際に返済額にどれくらいの差があるのかというのは、住宅ローンを借り入れする方であれば気になるところだと思います。仮に3,000万円の住宅ローンを35年返済で借り入れたとした場合、元利均等返済方式で返済していくとてシミュレーションしてみます。

変動金利は金利0.6%、固定金利は金利1.6%と設定すると金利差は1%です。この場合、変動金利の金利は変動する可能性がありますが、ここでは0.6%付近で推移すると考えると固定金利での総返済額は約3,900万円で変動金利の総返済額は約3,300万円という計算になります。

金利%で総返済額の差は約600万円ほどになるということがわかります。これはあくまでも変動金利でも大きく金利が変わらないと考えた場合のシミュレーションなので、金利が上がっていけば変動金利のほうが総返済額が多くなる場合もあります。

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住宅ローンを借り入れる金額や返済期間にもよりますが、1%の金利差総返済額は大きく変わってきます。

金利選択の考え方

「金利が高い固定金利だと毎月の返済額が高くなってしまうため変動金利を考えている」「金利がこの先もあまり上がる事がなさそうなので変動金利にした」というような考え方で金利タイプを決めるのはあまり良くありません。

まず「金利が高い固定金利だと毎月の返済額が高くなってしまうため変動金利を考えている」という考え方では、金利が上がってしまった時に毎月の返済が出来なくなってしまいます。

「金利がこの先もあまり上がる事がなさそうなので変動金利にした」という考え方もよくありません。何故なら金利の変動は誰にもわからないため、金利の見通しをもとに決める事は正しい金利の選び方ではありません。

では、どのように金利タイプを考えるべきなのか。それは「全期間固定金利」を基本と考えるという事です。「全期間固定金利」は多少金利は高くなりますが、金利が上がる事がないため資金計画が立てやすく安心感があります。ですから余裕資金が少なく、返済期間を長く設定する方に向いている金利タイプといえます。

では変動金利は絶対にダメなのかというと必ずしもそうではありません。金利が変動して返済額が高くなっても返済に余裕がある場合、借り入れ額が少ない場合、返済期間が短い場合などであれば変動金利を選択するのも一つの方法です。

固定金利にするのか変動金利にするのか、どちらが良いのかを考える際にありがちな考え方の一つにどちらの金利タイプの方が得なのかといった考え方があります。しかし金利タイプを損得という考え方で決めるのは非常に危険です。まず、どちらの金利タイプが得なのかという事に答えはありません。何故なら金利は変動するものであり、今後高くなるのか低くなるのかは誰にも予想が出来ないからです。

ローンを全て返済し終えて始めてどちらの金利タイプが得だったのかがわかるのです。ですから金利タイプを決める時は損得で考えるのではなく、自分のライフプランにあっており無理なくローンを返済する事が出来るかどうか、という考え方で決めるようにして下さい。

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固定金利に向いている人は計画性と安心を求める人、変動金利が向いている人は金利の変動に備えてしっかりと預貯金ができリスク管理ができる人という考え方もできます。

まとめ

「変動金利」で住宅ローンを借り入れる方は金利の変動リスクを理解した上で、そのリスクに対応できるようにしておくことがポイントです。「固定金利」で住宅ローンを借り入れる方は金利の変動によるリスクはありませんが、借入時の金利が変動金利より高くなるということを理解しておきましょう。

住宅ローンの金利タイプを選ぶ際には、事前にしっかりと将来のプラン設計をして下さい。そして「変動金利」と「固定金利」のどちらが得なのかという考え方ではなく、しっかりと返済計画を立てて金利タイプを選ぶことが重要です。

その上で「変動金利」と「固定金利」のメリット・デメリットをしっかりと理解し、自分のライフプランに合った金利タイプを選ぶようにして下さい。ファイナンシャルプランナーに相談したり、住宅ローンのシミュレーションをすることでより自分にあった金利タイプを知ることもできます。


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住まいのトータルアドバイザー 元ハウスメーカー社員の経験をもとに住まいの情報を発信中! 住宅業界に身をおいていたから分かる【家づくりのためのポイント】をご紹介します。

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