家を建てる前に必要な「地盤調査」と「調査方法」

家づくりのヒント
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家を建てる前には、必ず地盤調査って必要なのかしら?地盤調査をしないで家を建てるのは危険なこと?。

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地盤調査の方法っていろいろな種類があるようだけど、どの方法が一番良いのかな?。

これから家を建てる皆さんにとって「あなたの家の土地の地盤は大丈夫ですか?」このような事を言われると多くの方々が心配するのではないでしょうか。

家を建てる際に安全性のポイントとなるのが地盤の強さです。何故なら家の構造や基礎がしっかりしていても、地盤がよくなければ家の安全性が守られているとは言えません。地盤がよくなければ家が傾いたり、不同沈下を起こしたりする場合もあり、そのような事が起こってしまうと日常生活に支障をきたすだけでなく、最悪は家に住む事が出来なくなってしまう場合もあります。

ですから本当に良い家づくりは家の構造や基礎だけでなく、地盤までを含めた全てにしっかりとした強さが必要不可欠です。地盤の良し悪しは、一見しただけではわかりません。そのためにも家を建てる前にしっかりと地盤調査をして、その地盤が家を建てるのに適しているのか、地盤の良し悪しを知るために調べておく必要があります。

地盤調査をする事で地盤の性質や強度がわかるので、地盤の安全性を知る事が出来ます。地盤の安全性がわかれば家を建てても安心して暮らす事が出来ます。安心して家を建てるのであれば、地盤調査が必ず必要となります。

家を建てた後に地盤の改良をするのはとても難しく、コストも大幅にかかってしまいます。より良い家づくりを行うためには、土地の購入の前に地盤調査の方法や注意すべき点を知っておきましょう。

ここでは、これから土地を購入して家を建てようとしている方、地盤調査を依頼しようと考えている方の参考になる地盤調査についてわかりやすく説明していきます。皆さんの家づくりの際に参考に安心・安全のマイホームを建てて下さい。

この記事でわかること

地盤調査の意味
地盤調査の種類
地盤調査についての考えて方

地盤調査をして分かること

地盤調査をすることで、「地盤構成・強度」「土地の支持力」「土質・土層の種類」「地下水位の有無」「液状化判定」など、その地盤が家を建てるのに適正かどうかを知ることができます。特に「地盤構成・強度」「土地の支持力」は、地盤がどれくらいの家の重さに耐えられるかを知ることができるため重要な調査となります。

そして「土質・土層の種類」「地下水位の有無」「液状化判定」は、地震の際に液状化現象の危険性の有無を知ることができます。液状化現象が起きてしまうと、家が傾いたり、沈下するなどのトラブルが起きてしまうことも考えられます。

地盤調査の方法

2009年に住宅瑕疵担保法が施行された事により、新築住宅を供給する事業者に対して瑕疵の補修等が確実に行われるように、保険や供託が義務化されました。その事により住宅瑕疵保障責任保険に加入するには、地盤の安全性の判断がなされている事を確認する地盤調査報告書の提出が義務付けられました。ですから、ハウスメーカーや工務店など、どの住宅会社で家を建てても地盤調査は必ず行われます。

地盤の強さは目視では確認する事が出来ないため、様々な方法で地盤を調査します。代表的な地盤調査の方法として「標準貫入試験」「オートマチック・ラム・サウンディング試験」「スウェーデン式サウンディング試験」の3つがあげられます。それぞれの調査の仕方が異なり、メリット・デメリットが存在します。

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地盤調査には様々な方法があるので、それぞれのメリット・デメリットを把握した上で施工会社と相談しながら調査方法を選定して下さい。

標準貫入試験

標準貫入試験はボーリング調査とも呼ばれる調査方法で、三又やぐらを組み機械で調査します。63.5kgの重りを76cmの高さからサンプラーを打ち込み、その衝撃により地盤の硬さや締まり具合を調査します。この土の硬さや締まり具合をN値といいます。ボーリング調査は主にマンションやビルなどの重量構造物の地盤調査に用いられる方法です。

標準貫入試験のメリットは土を採取できるので、正確な地盤調査が出来る事です。一方でデメリットとしてコストが高くなってしまう事、調査時間が長くなってしまう事、大型の機械を使うため作業スペースの確保が必要になってしまう事、騒音の問題などがあげられます。

オートマチック・ラム・サウンディング試験

一般的にはラム試験とも呼ばれ、ロットを地中に打ち込み地盤を調査する方法です。主に集合住宅の地盤調査に利用される事が多く、ボーリング調査に比べるとコストが安くなる事がメリットです。一方、デメリットは作業時に大きな音が発生してしまう事があげられます。ボーリング調査と同じく、戸建住宅の地盤調査にはあまり採用されていません。

スウェーデン式サウンディング試験

家を建てる際に一般的に採用されている地盤調査の方法で、名前の通り北欧のスウェーデンで国有鉄道の地盤調査として使用したのが始まりです。家が建つ主要なポイントを5箇所ほど地盤の硬さを調べる調査で、先端がキリ状になっているスクリューポイントを取り付けたロットに荷重をかけて地面にねじ込みます。25cmねじ込むのに、何回転させたかを測定します。

調査機械の設置や操作が比較的容易なため、地盤調査の時間は標準貫入試験、オートマチック・ラム・サウンディング試験に比べると短く、半日くらいで終わらせる事が出来ます。またコストが安いのもメリットです。スウェーデン式サウンディング試験は低コストな上、短時間で地盤調査をする事が出来る事から現在は戸建住宅の地盤調査の主流となっています。しかし土を採取する事が出来ないため、土質の判定が困難で高度な技術と判断力が必要とされます。

地盤調査の結果

地盤調査の結果で地盤改良工事の必要、不必要が判断されます。地盤調査の結果、強度不足であれば適正な地盤改良が必要となります。地盤改良工事は工事の内容によりますが、地盤の状態によっては高額なお金が必要となるため、地盤改良工事が必要な場合は家を建てるための予算が大きく変わります。

もし地盤調査の結果、地盤改良工事が必要となった場合はしっかりと地盤改良工事を行うようにしてください。しっかりと地盤改良工事を行うことで家の安全性を保つことができます。もし地盤改良工事をおこなわず地盤沈下などのトラブルが起こってしまった場合、家に住めなくなってしまったり、修繕に大きな費用が必要になってしまうことも考えられます。

まとめ

安全で快適な家づくりにはと、将来にわたって安全で安心な暮らしを実現するためには地盤がとても重要となるため、家を建てる前には必ず地盤調査は必要不可欠です。地盤調査の方法によって価格の違いや調査の精密さなどの違いがあるため、それぞれの調査の特徴をしっかり理解した上で調査方法を選ぶ必要があります。

地盤調査の結果、もし地盤改良工事が必要と判明した場合には、必ずその地盤にあった改良工事をするようにして下さい。地盤改良工事には費用が必要ですが、家の安全を守るためにも家を建てるために必要なお金と思い予算計画に含めておきましょう。

地盤調査や地盤改良工事は依頼する際には、高い技術力と実績豊富なハウスメーカーや工務店などの住宅会社を選ぶことも大切なポイントです。家を建てる際には必ず地盤調査を行い、地盤の安全性を知ったうえでで家づくりをおこなって下さい。

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住まいのトータルアドバイザー 元ハウスメーカー社員の経験をもとに住まいの情報を発信中! 住宅業界に身をおいていたから分かる【家づくりのためのポイント】をご紹介します。

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